インテリ、富裕の女性はきものがお好き?

 残念なことですが、この秋もこのところの例年と同じく呉服の消費は更に一段と消費が落ち込んで私どもの業界は商売の低迷に苦慮しております。ここ数年続いた若い女性のきものに対する関心も一段落し、今は本来のきもの好きのお客さまを中心にした商売に徹する以外にないかと思われます。しかし、それにしても問題はきもの好きのお客さまの数が余りにも少ないことが呉服業を苦しめているのです。

 申すまでも無くきものは日本を代表する文化の一つです。その文化に対する関心の低くなってしまったことと無縁では無いと思います。これはきもののように具象化されているものだけではなく、精神的文化も同様に荒廃の一途を辿っているように思えてなりません。連日のように報道されている血なまぐさく、しかもさしたる理由も無いような事件に接するとき、かって日本はこんな国ではなかったと思われる方も少なくない筈です。

 私はこの物心両面の文化の退廃こそが今の日本の現実的姿だと思わざるを得ません。しかし、今日私はこの原因、理由について申し上げるつもりはございません。

 先だって同業の会合がありまして、その中での話題が今の、これからのお客さまはと云う話になり、つまるところインテリ志向の富裕な方が、これからのお客さまの本流と云う事で話しは終わったのですが、ある意味ではこれは売り手側の一方的な見方かも知れません。それでも側面的ではありますが一つの真実を捉えていると思います。

 知性が高いと云うことは、おのずから文化に対する関心、理解も深いと云うことになりますし、富裕な方と云っても、一部の方を除いて今の女性は昔と違い、皆さまそこそこに富裕でもいらっしゃいます。

 ですから、短絡的な結論ではありますが、世の女性はもっときものをお召しになり、お洒落を通じて知性をもっと表現されるべきですし、ひいてはメンタルな文化についてもご造詣を深めて頂きたいと存じます。

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紗紅羅 11月催しのご案内

特別企画    昔から多くの女性が憧れた                               本場大島紬超お買得会             11月10日〈月〉~15日〈土〉

 その昔、多くの女性が日常着としてきものをお召しになっていた時代から、本場の大島紬は世の女性たちが何時かは欲しいと願っておられた最高の憧れのきものでした。 しかし当時でも本場の大島紬は高額の品で、簡単には中々お求め難いきものでした。それを思えば今は随分とお求め易くなり、また柄行も色々と変化に富んだものが作られるようになり、これ等のことは産地も生残りを賭けて必死の思いでいるからなのです。 この催しでは大島本来の古典的柄行ものから新しい工夫を凝らした最新の珍しいものまでを取り揃え、お値段も超お買い得にしてお客さまをお待ち致します。是非ご一覧をお願い申し上げます。

※お買上のお客さまには新潟の幻の酒、別撰越の寒梅をお土産に差し上げます。

本場大島紬超お買得会特別提供品の例                      奄美産、鹿児島産本場大島紬 本来着尺反物だけのお値段 50万円程度の品     湯通し代、正絹輸出羽二重胴裏、正絹駒紬八掛、お誂えお仕立て代一切を含む       180,000円 〈消費税込〉            鹿児島産本場白大島紬                                  250,000円 〈お仕立て上げて 消費税込〉   屋久島産本場紫いも染大島紬        250,000円 〈お仕立て上げて 消費税込〉

11月特別お買得企画

 11月は一ヵ月を通して長襦袢を特別のお値段でご奉仕致します。最近はお洒落にとのお客さまの想いを反映して、長襦袢地もこれが襦袢地かと思われる友禅のものを中心に色々ございます。お値段も色柄も共に楽しめるきもの好きの貴女さまにご縁続きを願っての企画でございます。

超お買得の一例          正絹友禅長襦袢地 10,000円 〈品代のみ消費税込〉

きもの塾開講のお知らせ

 今月(11月)より弊店の催しの最終日(土曜日)午後一時よりきもの塾を開講致します。申すまでも無くきものは伝統的文化遺産です。お客さまにはせめて常識程度の基礎知識、約束事、お仕立て、着付けなどお知り頂きたいことが様々ございます。更には商品知識ともなると、それは奥行きの深いものでございます。思わぬところでお恥をかかれぬように、きもののことを全然ご存知なくても大歓迎でございます。ただ会場が手狭なものですから、前もってご予約を頂ければ有難く存じます。商売には全く無関係でございますのでお気楽にご参加をお待ち申し上げます。土曜の午後のひと時をおしゃべりに楽しく過して頂く企画でございます。

お知らせとお願い

 弊店での人気商品の一つに正絹小紋がお仕立て上げて¥29,900と云う品がございますが、定番商品に設定以来、大きな人気を頂戴してお客さまの中には、それのみと云うお客さまも数多くおられます。弊店ではこの価格維持に懸命に努力を致して参りましたが、昨今の諸般の情勢によりそれが大変難しい事態に到りました。そこでお客さまには大変申訳ございませんが、来年1月より¥5,000程度の値上げをせざるをえなくなり、何卒お了承頂きたくお願い申し上げます。年内は従前通りのお値段で頑張りますので、御用の向きは何卒年内のご用命をお願い申し上げます。今後とも良品廉価に一層の努力を致しますので、旧に倍してご愛顧のほどお願い申し上げます。

  

                     

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紗紅羅 10月の催しご案内

  私事で恐縮ですが、少々体調を崩しブログがご無沙汰になりました。取りあえず私どもの10月の催しについてご案内致します。また、雑文についてもこれから頑張りますので宜しくお願い致します。

特別企画

紗紅羅独占販売!

明綴透刺繍袋帯の会

◇とき 10月14日(火)~18日(土)

日曜日祭日を除く但しお客さまのご都合で営業

 先日、久々に入荷いたしました。弊店では特別の人気商品でございます。生産量が大変少なく、従来は一部のお客さまにご覧に入れるだけで完売となり、手の入り方、お洒落さを多くのお客さまにご覧に入れることが中々難しい品でございました。この度は織り元の協力もあり若干多くの品が入手出来ましたので、是非一度ご高覧に供したいと存じます。

最新柄をご覧に入れます。織り方も少々変わっており他店では中々ご覧になれない、それはお洒落な帯でございます。

盛夏を除いて何時でも御使いに成れます。   

しかも、お値段は今回は特別企画なので大変お買得でご奉仕いたします。

珍しい品なので是非ご一覧を頂きたく存じます。

※お買上のお土産は人形町重盛の人形焼でございます

月間企画

きものはお洒落の極みです。

それでもご自分の個性を生かしてこそ始めて本当の美しさが生まれます。

紗紅羅お洒落大得

◇と き 10月1日(水)~31日(金)

紗紅羅では、この秋徹底したお洒落作戦を展開いたしますが、この10月は更に充実したお洒落きものを特集してお客さまのご来店をお待ち申しあげます。小紋、紬はもとより、カジュアルにもお召しに成れる訪問着に到るまでお洒落を存分にお楽しみ頂ける品揃いです。

密かな自慢ではありますが、弊店では古いお客さまから〈お宅は他所のお店には絶対無い品があるからお付き合いが切れないのよ〉とのお言葉を良く頂きます。

 これからもこのお言葉が常に頂けますよう一層の努力をいたします。ご期待を裏切らない品々をご覧に入れられると存じます。是非のご来店を心よりお待ち申し上げます。

※お買上には虎ノ門播磨屋の御やきもちがお土産です。

日曜、祭日のご来店も歓迎いたします。但し、恐縮ですが、事前にご連絡を賜りますようお願い致します。

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秋です。きものです。お洒落です。

  色々ありましてご無沙汰になりました。また頑張ってと思っておりますので宜しくお願い致します。

  暑くて永い夏がようやく終わり、爽やかな秋が訪れようとしております。私どもにとってはホッと一息のときです。

この秋は是非ともお客さまから“あの店お洒落だね”とのご評価を頂きたいと願っております。

今までも、弊店の永いお馴染みのお客さまが“お店は大きくないけれど、お宅は他所には無いものが置いてあるからご縁が切れないのよ”と仰って頂いております。このお言葉を頂くために、今まで頑張って参りました。これからも更に多くのお客さまに、このお言葉を頂けるよう努力を重ねて参りたいと存じます。

毎年のことですが、呉服店にとってこの秋はどんな秋になるのか期待と不安が入り混じったときでもあります。

過去はこの十数年殆ど期待を裏切られた時を過して参りました。今年もそう云う意味ではあまり良い秋ではないかも知れません。サブプライムローンの問題、原油高などによる世界的経済の後退へと景気への不安、国内的にも高齢化社会、一連の偽装表示など消費の後退に繋がる社会不安があり、おまけに福田首相の政権投げ出しなど明るい展望は望みたくても無理な情勢です。

呉服もここ数年続いた若い女性のきもの人気もどうやら過ぎ去ったようです。そう云う意味では現在の呉服消費は過去の最低、最悪とも云えましょう。

しかし、私どもはこれを悲観的には考えておりません。今が最低、最悪ならば今より以下はないと考えます。そしてそれならば、後は少しづつでも良くなるのだと考えます。

それを裏付けるように、今お越しになるお客さまは若いお客さまも、ご年配のお客さまも、大部分のお客さまが本当にきもの好きのお客さまばかりです。

お話しを伺って思うことはきもの好きはさることながら、洋服は3年前、5年前のものはとても着られないが、きものは3年前、5年前どころか、10年前、20年前のものでも、新鮮な感覚でお召しになれると考えておられえることです。

このようなお客さまこそ呉服屋にとって一番有難いお客さまです。こう云うお客さまにもっともっとご評価を頂けるよう日々精進して参りたいと念じております。

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お客さまにご迷惑を掛けます。

  この2,3ヶ月弊店にとっては好ましくない色々の出来事が続きました。折りしも毎年のことでは有りますがきもの消費の端境期とも重なり、対応に苦慮いたしました。

  中でもクレイマー事件の煽りでホームページ担当の営業社員が急な退職をしてしまい、これが一番の打撃でした。弊店では日頃最小限の人員で営業しておりますので、後任の社員を求めましたが、適当な人材が補充できず未だに悩んでおります。

  とはいえお客さまのご迷惑を最小限にするにはと考え、当面やむなくブログを活用して応急の措置とさせて頂くことを決意いたしました。

  なるべく早い機会に正常に戻すつもりですが、暫くの間毎月の催しのご案内等ブログを通じてお伝えしますので、何卒ご容赦くださるようお願い申しあげます。

  従来の ブログもなるべく時間を取り気の付いたままを随時お目を汚したいと思います。よろしくお願いいたします。

紗紅羅催しのご案内

紗紅羅9月特別企画

江戸時代よりの精緻な技法を更に極めた人技の限界の品々を集めました。

正統江戸小紋特撰展 ◇とき 9月12日(金)~16日(火)

  この東京でも昨今の呉服不況で数少ない江戸小紋の染元が更に少なくなりました。それでも今なお伝統の文化を守るべく必死で作り続けている処もございます。弊店では江戸時代の侍の裃に始まった、今や生産量の少ない希少で精緻な極みの江戸小紋を集めました。是非ご一見ください。

  しかも本格シーズンに先駆けてお買得でご奉仕致します。絶対のご満足をお約束いたします。

◇特別お買得目玉品  お仕立て上げて  ¥100,000                    消費税別、正絹裏地、お仕立て代を含む

◆お買上げのお客さまに恒例魚沼産コシヒカリがお土産で ございます。

紗紅羅9月月間企画

秋!きものの本格シーズンに先駆けて

紗紅羅お洒落小紋とお召しの会 ◇とき 1日(月)~30日(火)日曜日、祭日を除き、但し14日、15日は営業

  紗紅羅の目指す本格的なお洒落きものの第一弾とも云えるご披露会です。きものお洒落の最先端の色柄と弊店ならではのお買得価格のご奉仕でお待ち申し上げます。

◆この秋用の最新柄を弊店の磨いたセンスで選んだ他所様とは一味違う品々です。

◆改めてご覧頂ければ小紋に対するご認識が大分に変わられるかと存じます。

◆西陣の御召機屋も生き残りを賭けて新しい工夫の御召を作りました。根強い人気の御召の新しい品々を是非ご覧ください。

◇お買い上げのお客さまには人形町鳥近の玉子焼きがお土産です。

シーズン冒頭に改めてご案内

  お洒落の秋の到来です。紗紅羅定番の特別超お買得品(事実上日本一の低価格)も秋の新柄を充実させお披露目をさせて頂きたいと存じます。諸物価高騰の折から弊店でも価格を維持するのに苦慮しております。弊店でも懸命の努力を致しておりますが、若しご予定がおありでしたらなるべく早い機会のご購入をお勧めいたします。

※正絹小紋 お仕立て上げて 正絹裏地 手縫仕立て付   税込価格¥31,935 税抜価格¥29,900

※特撰小紋 お仕立て上げて 正絹裏地 手縫仕立て付税込価格¥61,425 税抜価格¥58,500

※特撰付下 お仕立て上げて 正絹裏地 手縫仕立て付税込価格¥104,895 税抜価格¥99,900

※特撰訪問着 お仕立て上げて 正絹裏地 手縫仕立付税込価格¥104,895 税抜価格¥99,900

※米沢置賜紬 お仕立て上げて 正絹裏地 手縫仕立付税込価格¥104,895 税抜価格¥99,900

※米沢置賜紬 お仕立て上げて 正絹裏地 湯通し 手縫仕立付 税込価格¥104,895 税抜価格¥99,900 

  商品は弊店で充分に品質を確かめたものです。ご安心してお求めください。 

  

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呉服屋の嘆き

 この2,3年、若い年代のきものファンのお客さまが増え、この事は私ども呉服を商う人間としては、この凋落を続ける呉服業界に、久々の将来に向けての大きな希望として映ったものです。

 私どもの店でも、この流れを大事にしたいと考え、きもの初心のお客さまでも気楽にお求め易いものを小紋を中心に取り揃え、しかも品質、柄行、裏地、お仕立てにも充分に拘り、お値段も採算を無視し、正直リサイクルのきものに匹敵できるように抑えたつもりでした。そしてオーダーメイドのきものの良さを味わって頂きたいと願ったのです。これは今も同じに願っております。

 このことはお蔭さまで大きな反響を頂き、随分と遠くからもお出でになったお客さまも数多くおられます。

 しかし、現実は大変厳しく、この若いお客さま達のきものへの憧れは、残念ながら一過性のものだったようで、昨年の秋以降急速に衰えてしまったようです。残念極まりないことですが、考えてみれば若いお客さまのきものに対する本質的な認識が、伝統文化に対するものでなく、単に一つのファションとしての捕らえ方だったのでしょう。そして、この事は多くの呉服業関係者に落胆をもたらしました。

 それにしても、何時もながら思うのですが、日本の女性は何故こんなにきもの離れをしてしまったのでしょうか。何百年もかけて発展、発達を遂げ完成された世界に他に類を見ない美しい日本のきものが、どうして見捨てられようとしているのか、私には本質的には理解できません。

 衰退の理由としては考えるまでも無く色々な要因があります。バブル崩壊後の慢性的な世の不況、自分で出来ない着付けの問題、余りにも過ぎたカジュアル文化の浸透など、他にも多々あります。

 それでも、こんなにも美しく、日本人の体形に合い、奥深い伝統の香り高いきものが、どうして

もっと世の女性の関心を引かないか不思議でなりません。

 世の女性にお尋ねしたいのです。あなたは綺麗になりたくないのですか。美しく見られたいとは思いませんか。センスの良さを見てもらいたいと思わないのですか。お人柄の深さを感じさせてみたいと思いませんか。

 もし、これ等について否定的に考えておいででしたら、それは人間として、女性として恥ずかしいことではないでしょうか。 

 この2,3年、若い年代のきものファンのお客さまが増え、この事は私ども呉服を商う人間としては、この凋落を続ける呉服業界に、久々の将来に向けての大きな希望として映ったものです。

 私どもの店でも、この流れを大事にしたいと考え、きもの初心のお客さまでも気楽にお求め易いものを小紋を中心に取り揃え、しかも品質、柄行、裏地、お仕立てにも充分に拘り、お値段も採算を無視し、正直リサイクルのきものに匹敵できるように抑えたつもりでした。そしてオーダーメイドのきものの良さを味わって頂きたいと願ったのです。これは今も同じに願っております。

 このことはお蔭さまで大きな反響を頂き、随分と遠くからもお出でになったお客さまも数多くおられます。

 しかし、現実は大変厳しく、この若いお客さま達のきものへの憧れは、残念ながら一過性のものだったようで、昨年の秋以降急速に衰えてしまったようです。残念極まりないことですが、考えてみれば若いお客さまのきものに対する本質的な認識が、伝統文化に対するものでなく、単に一つのファションとしての捕らえ方だったのでしょう。そして、この事は多くの呉服業関係者に落胆をもたらしました。

 それにしても、何時もながら思うのですが、日本の女性は何故こんなにきもの離れをしてしまったのでしょうか。何百年もかけて発展、発達を遂げ完成された世界に他に類を見ない美しい日本のきものが、どうして見捨てられようとしているのか、私には本質的には理解できません。

 衰退の理由としては考えるまでも無く色々な要因があります。バブル崩壊後の慢性的な世の不況、自分で出来ない着付けの問題、余りにも過ぎたカジュアル文化の浸透など、他にも多々あります。

 それでも、こんなにも美しく、日本人の体形に合い、奥深い伝統の香り高いきものが、どうして

もっと世の女性の関心を引かないか不思議でなりません。

 世の女性にお尋ねしたいのです。あなたは綺麗になりたくないのですか。美しく見られたいとは思いませんか。センスの良さを見てもらいたいと思わないのですか。お人柄の深さを感じさせてみたいと思いませんか。

 もし、これ等について否定的に考えておいででしたら、それは人間として、女性として恥ずかしいことではないでしょうか。 

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呉服店を余り困らせないでください

 長い年月商売をやっておりますと、その間には色々なお客さまに出会います。勿論その大半は、私どもにとってかけがえのない大切な良いお客さまなのです。従って私どもでは一生懸命にお客さまが間違いのない良いご選択をされるべく、そのお手伝いをさせていただくわけですが、何時もながらその責任の重大さを噛み締めております。

 こうしてお付き合いの回を重ね、お客さまと親しくなり、多くのお客さまと長い年月のお付き合いになっていくのです。現に私どもでも、なんと30年以上も親しいお付き合いをさせていただいているお客さまも何人かおられます。正にお身内同様のお付き合いです。

 しかし、最近は対応に少々苦慮するお客さまが以前に比べ増えてきたのが悩みの種です。それは商売ですから昔も難しいお客さまがおられました。お仕立ての仕方、寸法などにも大変厳しく呉服屋としては勉強にはなりますが、それは神経を使ったものです。

この頃はそういうお客さまは段々少なくなりましたが、別の意味で難しいお客さまが目立ちます。

 良い悪いは別にして、昔から呉服をお求めになるお客さまの中には、呉服屋でツケでお買い物をすることに一つの意味合いをお持ちのお客さまがおられます。その意味合いとは、その呉服屋に自分は特別の信用があるのだ、だから特別に良いお客なのだと云う思い込みなのです。

 こういう慣習は古くからあって、遠くは江戸時代から脈々と続いて来たようです。ある意味それはお客さまのみならず、呉服屋にとっても都合が良かった為と考えられます。しかし、現代に於いては流通事情も変わってきて、実情にはそぐわない環境になってきております。

 しかしながら、昨今のきもの消費の不振で呉服屋の売りたい心理に付け込まれるお客さまが出現するようになってきました。通りすがりでお店に入り、時間を掛けて品を選び、ご注文をされてからお支払いは全くされず、出来上がったら払うなどと云われるお客さまの出現です。悪気はなくても、それまで見ず知らずのお客さまでは、いきなりの掛売りはご容赦いただくほかありません。                            このような事に更に手の込んだことになると呉服店にとってのクレイマーと云うことにもなります。全く困ったことです。呉服店にとっては新しいお客さまは大変大事な存在です。それでも呉服店の切ない気持ちに付け込んで、無理なことを云われても困惑するばかりです。どうぞ呉服屋を余り困らせないでください。

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丹後の木綿縮緬をご存知時ですか?

 呉服の業界はご承知の通り消費の不振が続いており、全国に数ある産地もその対応に生き残りを賭けて苦慮しております。

 その中で各産地夫々に新しい試みをいたしております。中でも今日ご紹介をして見たいと考えたものが、丹後の木綿縮緬です。古くから丹後縮緬の名は余りにも有名ですが、本来は絹の縮緬産地でした。その丹後も減産に次ぐ減産で過っての隆昌今いずこの感がございます。

 その丹後で、最近新しい縮緬のきもの地が生まれました。それが何と木綿の縮緬なのです。さすが縮緬の本場だけあって、中々見事な出来栄えです。先染めの木綿糸を用い強い縒りを掛けて織り上げてあります。

 一見ではとても木綿とは思えぬ風合いですし、強い縒りが掛かっている為、皺の心配も殆どなかろうかと思います。肌触りも縮緬独特の良さを味わえます。

 そして何と云ってもお値段の手頃なことが最大の魅力です。お好みで単(ひとえ)に最適ですし、裏地を付けて袷にすればお洒落な紬風の素敵なきものにもなります。何はともあれ百聞は一見にしかず、一度、現物をごらんいただきたいと存じます。

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ご無沙汰しました

 この一ヶ月、身の回りに色々な出来事が一遍におこり、実に大変な思いをいたしました。お蔭でブログもずっとお休みをしてしまいました。
 何時も申し上げているように、私どもの業界は万年不況の嵐が吹きまくっているのですが、その中で、この春以降は更に消費が一段と冷え込み、業界は頭を抱えている人が多いのです。
 このままでは呉服業界は10年を待たずして消滅すると云う人も最近ではめっきり増えました。大変悲しいことです。
 中でも最近目立つことは、この数年目立って増えてきた若い年代のお客さまが、減り始めてきたという現実がございます。流行の流れと云ってしまえば、それまでなのですが苦しい中での唯一のきもの復興への希望の光でした。
 しかし、今までの流れを見るとき、若いお客さまのきものへの関心は、大部分の方が残念ながら一過性のものとしか言いようがありません。
 きものは日本の文化です。しかし、今の日本では過去のノスタルジアとしての存在ではあるものの過っての文化への回帰としての流れは、もうないのでしょうか。最近の世相を見ても、余りにも独善的な、独善的過ぎる酷い事件が日々報道されています。
 このような事が日々起こるのは日本の文化の
嘆かわしい変質と思いますが如何でしょうか。
 私はきもの消費の衰退も今の世相の酷い話も全て同根のもの考えております。
 過去が全て良かったとは思いませんが、良いものは大事にし、発展的に変わっていくところに文化の価値があるのだと思います。
 このままではきものも無くなるかもしれませんが、日本と云う国も滅びてしまいます。
 何とか皆で日本の文化を再評価するようになりたいものです。
 話題を変えて最近私どもの店に起った出来事をお伝えします。クレイマ―と云う言葉をご存知ですか。
 私は不幸にして知りませんでした。後で聞けば最近話題の一つになっているそうですが、私どもの店でその被害を蒙り、少なからぬ損害を受けました。
今でも先方の意図が完全には分からぬままですが、この不況の折、私どもはお客さまを殊更大事に日々営業をしております。それでも、こような事が起るとは思いもよらぬ出来事で、不徳の至りを痛く反省をしております。
詳細は申し上げても詮無いことなので省きますが、痛手は痛手として、これからの日々商売に更に励むしかありません。頑張って頑張りぬいて呉服復興の道を目指したいと思います。

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物事の本質

戦後、日本人は良く働き世界第2位の経済大国を作り上げました。一億総中流とか云い貧富の格差感の少ない、ある意味では世界に類の無い良い国になりました。勿論、一部の富裕層から不満の声が出ておりましたが、私などは、一定の評価をいたしておりました。しかし、バブル崩壊を経た今日は、勝ち組とか負け組とか云われる社会に変貌し、貧しい人は益々貧しくなりました。

私は冬の北海道で、暖房費を節約するためと云って、暖房を切り、早々と布団を被り寝てしまう一人暮らしのお年寄りのテレビ映像を忘れることができません。本当に弱者には辛い世の中になりました。
他方、地球のグローバル化は加速度的に進行し、問題は単に一つの国に留まらず、人類全体に大きな影響を与える時代になりました。それは二酸化炭素の排出に象徴される地球温暖化現象などの自然環境などの問題に留まらず、サブプライムローンに端を発する金融危機、原油価格の高騰などの経済問題、また国際テロリズム、そう遠くない将来やってくる食糧危機など、おざなりの対応では、とても済む話とは思えません。
  今こそ傑出したリーダーの存在が必要です。高邁な将来ヴィジョンを掲げる、強い使命感を持つ人を。こう云う思いは私一人ではないと思います。世の中の多くの人が待ち望んでいると思います。故に、今の既存政党の党利党略には、国民はいささかうんざりしているのではないでしょうか。国民が待ち望んでいるのは、日本はかくあるべきとの将来像を描ける政治家の出現です。ですから、失政続きの自民党も駄目なら、そればかりを追求している民主党も支持が集まる筈もありません。
  こう云う国にしようと唱える政治家が出現すれば、国民は雪崩を打って支持をすると思います。数年前の小泉さんがそうでした。小泉さんは将来像を示すことは全くなかったものの、改革の言葉だけを叫び、ただそれだけで、あれだけの人気を博しました。本当には国民は改革の先にあるものを期待をしたのです。
  それなのに、今の政治家は愚かと云うか、馬鹿と云うか、国の将来像を何故示せないのでしょうか。不思議でなりません。例えば豊かな国が良いか、貧しい国が良いかと云えば誰であっても豊かな方が良いに決まっています。弱者に手厚い思いやりをと云えば、大概の人は同感と答えるでしょう。そんな事当たり前の既成概念だと云う人も多いかも知れません。しかし、今の世はこの当たり前のことがなおざりにされているのです。だから不思議な世の中なのです。
  期待をされるリーダーは、先ずこの辺から確りと明確に説き起こし、こう云う日本を作りたいと将来像を描いて欲しいものです。そして、それが形ならば中身は失われた価値観の再形成、再構築だと思います。今の社会問題の大半の原因は価値観の変質が齎したものなのですから。

しかし、この問題は時間をかけて変質したものですから、回復には時間がかかります。しかも、多分大きなエネルギーが必要と思われます。それでも、絶対に必要なことです。何せ失われた文化の取り戻しとも云えることですから。
しかし、この価値観の、文化の回復が出来れば、日本は世界に冠たる個性ある文化国家として君臨することがでます。
今も政府のどこか片隅の方で学識経験者が教育基本法の改訂に向けた審議をしているようですが、この問題は、その様な次元のものではないと思います。事態はより深刻で、迅速な結論が求められているものです。

第一には家庭教育が欠かせないものと思われますが、問題は教育、躾をする親が駄目、その親たる祖父母が駄目、この人々を取り巻く社会が駄目、勿論、その中には学校も含まれます。更には行政や政財界も昔とは異質になっているように思われます。
それだけに、これは大事業です。もし、成し遂げられる人がいれば、まさしく日本中興の祖とも云われましょう。それでも、何もかも昔に戻れば良いものとは思いませんし、第一無理でしょう。価値観も時代とともに止むを得ない変化があるのも当然と思います、文化も然りです。しかし、本質だけは絶対に大事にしたいものです

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